
Possibly Henry Raeburn / Possibly Henri-Pierre Danloux · PD
スケートをする牧師
作品情報
ストーリー
凍った湖の上を、黒い服の牧師が腕を組み、片足で静かに滑っていきます。エディンバラ近郊のダディングストン湖で氷を楽しむのは、地元の聖職者ロバート・ウォーカー。18世紀末のスコットランドには、スケートを紳士の嗜みとして競う愛好家のクラブもありました。この絵は長らく肖像画家ヘンリー・レイバーンの作とされ、スコットランドを代表する一枚として親しまれてきました。ところが制作を裏づける記録がなく、レイバーンにしては構図が珍しいことから、一部の研究者は、当時エディンバラに滞在していたフランス人画家アンリ=ピエール・ダンルーの手ではないかと唱えています。作者をめぐる議論は、今も決着していません。この絵が世に知られたのは、家族に受け継がれたのち、1949年になってからのことでした。