
Alfred Sisley · PD
サン=ジェルマンのテラス、春
作品情報
ストーリー
シスレーがこの眺めを描いたのは1875年、印象派の画家たちがようやく自分たちだけで展覧会を開き始めた頃だった。サン=ジェルマン=アン=レーのテラスからは、早春のセーヌ川の谷がひらけ、光はまだ冷たい。手前では数人の労働者がぶどう畑で働き、一人の女が果樹園をひとり横切っていく。遠くの高台には、1682年までフランスの宮廷が置かれていた古い城が見分けられる。そしてシスレーは風景の真ん中に、いまの時代を招き入れる。川で艀を曳く蒸気の曳船と、鉄道の橋である。印象派を支えた画商ポール・デュラン=リュエルは、1880年にこの絵を画家から買い取った。




