
Filippino Lippi · PD
トビアスと天使
作品情報
ストーリー
1470年代のフィレンツェは商人の街で、多くの家では十代の息子を遠い商いの旅へと送り出しました。行く先は見知らぬ町で、頼れる者は誰もいません。だからこそ、この物語は人々に愛されました。若者トビアスが世界をゆくとき、そのかたわらには大天使ラファエルが寄り添い、道中ずっと彼を守ってくれるのです。フィリッピーノ・リッピがこの小さな板絵を描いたのは18歳ほど、ボッティチェリの工房を出たばかりの頃でした。トビアスの手には川で捕らえた魚があり、家に帰れば、その内臓が父の失明を癒すことになります。そして二人の足もとには、旅のあいだずっとついてくる小さな犬が駆けています。




