
Alfred Sisley · PD
サン=マルタン運河の眺め
作品情報
ストーリー
1870年、シスレーはこの《サン=マルタン運河の眺め》をパリのサロンに出品した。第二帝政の最後の穏やかな春だった。七月には普仏戦争が始まり、商人だった父の事業は傾き、画家はその後二度と抜け出せない貧しさに落ちていく。だが画面にその影はない。ここにあるのは働く運河だ。両岸に倉庫が並び、荷を積む艀がもやい、遠くに歩道橋が架かり、広く移ろう空が広がる。のちにこの絵はポール・ガシェ医師の手に渡った。オーヴェルでゴッホを診ることになる、あの医師である。彼はこれを170フランで買い取った。




