
Eugène Louis Boudin · PD
川辺の村
作品情報
ストーリー
ウジェーヌ・ブーダンが記憶されるのは、多くの場合、舞台裏での一つの行いによってである。1858年ごろ、ル・アーヴルで彼は少年だったモネを戸外へ連れ出し、自然を前にじかに描くことを教えた。この習慣が、のちに印象派の一世代をまるごと解き放つことになる。この小さな板絵はそれより少し後、1867年ごろのもので、ブーダンがブルターニュを訪れ、ブレストの東にある小さな町ル・ファウに立ち寄ったときに描かれた。画中の川は、実は潮とともに内陸へ入り込む海の入り江で、引き潮になると舟は干潟に座り込む。彼は小さく描いた。幅わずか60センチほどの板に油彩でしるし、画面の大半を、彼が誰よりも読み取るのに長けた、湿った大西洋の空にゆだねている。コローは早くから彼を「空の王」と呼んでいた。




