
Pere Serra · PD
天使の聖母
作品情報
ストーリー
この金地の板絵は、大きな祭壇画のうち唯一残った中央部分で、1385年ごろ、トルトサ大聖堂の内陣を巡る歩廊の礼拝堂のために描かれた。その背後には一つの家系がある。セラ家、14世紀後半のカタルーニャ絵画を率いた工房であり、なかでもペレ・セラの手になる。聖母は楽器を奏でる天使たちに囲まれている。当時とても好まれた図柄で、ここではひときわ優美に描かれている。地の金はただの豪奢ではない。ゴシックにおいて金は、人物を日常の時間から引き離し、場所も時刻もない天へと据えるためのものだった。もとの祭壇画からは、この中央の一区画と、聖人を描いたプレデッラの断片2枚が残るばかりである。