
ストーリー
南オーストラリア美術館は、アデレードのノース・テラスに建つ。植民地が博物館、図書館、大学を並べた広い大通りで、丸ごと一つの文化地区がひと世代のうちに築かれた。ギャラリーは1881年、はじめは公立図書館の中で開館し、やがて隣に自前の壮麗な建物を得て成長した。
そのコレクションは、オーストラリアでもっとも網羅的なものの一つだ。植民地時代から現代までのオーストラリア美術から、植民地とイギリスの結びつきが形づくった充実したイギリスの所蔵、そしてアボリジニ美術と評価の高いアジアの一群にまで及ぶ。高い位置から採光するエルダー・ウィングは、いまもヴィクトリア朝の密な掛け方で絵を並べている。
図書館、博物館、大学のかたわらで育ったため、ギャラリーはいまもそれらと庭と正面を分け合っている。だから来館者は、化石から書物、絵画へと、一続きの長いテラスを離れずに渡っていける。




