
ストーリー
ケルヴィングローブの1階には、街の美術館が所有しているとは思われなかったキリスト像が掛かっている。サルバドール・ダリが1951年に描いた「十字架の聖ヨハネのキリスト」だ。磔にされた姿は、穏やかな入り江を見下ろす暗い空に浮かび、真上から急な角度で捉えられ、釘も血も茨の冠もない。グラスゴーは1952年に8,200ポンドでこれを購入したが、その金額は地元の美術学生たちを憤慨させた。彼らは、その金は存命の画家たちに使われるべきだと考えたのだ。1961年には来館者がカンヴァスを引き裂き、丁寧に修復された。今日ではこの一枚を目当てに人々が訪れる。
それを取り巻く建物そのものも一見の価値がある。1901年に暖かみのある赤い砂岩で開館し、その塔はスペインの教会を大まかに手本にしている。地元には根強い伝説があり、建物は前後逆に建てられ、絶望した建築家が塔から身を投げたと言い伝えられている。実際にはそうではなく、設計は単に道路ではなく公園に面しているだけだ。
ダリのほかにも、ケルヴィングローブは一つ屋根の下に美術と自然史を混在させている。グラスゴー・ボーイズやオランダの巨匠たちから、頭上に吊るされたスピットファイア機まで。そして入館は無料のままだ。








