
ストーリー
インド近代美術の画廊は、宮殿のなかにある。ジャイプル・ハウスは1938年、ジャイプルのマハラジャのニューデリーの邸宅として建てられた、赤と淡黄の砂岩でできた浅いドームをもつ蝶の形の建物で、インド門の芝を囲んで並ぶ諸侯の館のひとつだ。
1954年に国立近代美術館として開館すると、ここは過去二世紀のインド美術の主たる本拠となった。その最大の宝が、アムリタ・シェール=ギルの所蔵だ。ヨーロッパの修業とインドの村々を融合させ、28歳で世を去ったハンガリー系インド人の画家である。美術館は彼女の作品の最大の一群を所蔵し、国外に持ち出せない国宝級の美術に分類されている。
彼女と並んで、ラージャ・ラヴィ・ヴァルマの光あふれる神話の場面、詩人ラビンドラナート・タゴールの絵画が掛かり、彫刻と写真を含むコレクションは1万7000点を超えて育ち、いまもマハラジャのかつての館の湾曲した翼のなかで公開されている。
