
ヴィンタートゥール美術館
ヴィンタートゥール, スイス
ストーリー
ヴィンタートゥールはチューリヒ近郊の慎ましい工業都市だが、その美術館は常に町の規模を上回ってきた。町の機械産業と保険会社を営む地元の実業家たちが、本気で収集し、惜しみなく寄贈したからだ。19世紀の美術協会を土台とし、美術館は王家や国家のコレクションではなく、個人の寄贈によって育った。
強みは19世紀後半から20世紀の絵画にある。ボナール、ヴァロットン、ホドラーを含む、フランスとスイスの近代美術の見事な一群があり、いずれも存命の画家を買った町の人々が集めたものだ。所蔵品はいまでは隣り合う建物に分かれて収められており、専用に建てられたギャラリーや、近くの古いヴィラ・フローラも含まれる。
機関車工場でよく知られた都市にしては、一流の近代絵画がこれほど集まっていることは意外に映る。ほんの一握りの家族が、数世代をかけて集めたものだ。


