レオナルド・ダ・ヴィンチに帰属
フィレンツェ共和国 · 盛期ルネサンス, ルネサンス
ストーリー
レオナルド・ダ・ヴィンチ本人の作と広く認められている絵画は20点に満たない。しかもミラノでは工房を構え、弟子たちが彼の構図の別ヴァージョンを描いていた。そのため新たに「レオナルド作」と提案される絵には、ほぼ必ず論争がついて回る。「帰属」とは、彼の作と考えながらも証明はできない作品に、美術館が付ける表示である。
最も有名な例が《サルバトール・ムンディ》、世界の救世主としてのキリストを描いた半身像だ。2005年、厚く加筆された状態でニューオーリンズのオークションに現れ、修復を経て2011年にロンドンのナショナル・ギャラリーでレオナルドの作として展示された。2017年にはニューヨークのクリスティーズで4億5030万ドルで落札された。彼がどこまで描いたのかについて専門家の意見はいまも分かれており、オックスフォードの研究者マシュー・ランドラスらは、その大部分を、彼の様式に倣ったミラノの画家ベルナルディーノ・ルイーニの手とみている。
