ルイ・ル・ナンに帰属
フランス王国 · バロック, フランス・バロック
ストーリー
この項目は人物ではありません。ルーヴル美術館がカンヴァス《勝利の寓意》に与えている「ルイ・ル・ナンに帰属」という表記を指しています。羽根飾りの兜をかぶった有翼の人物が、倒れた男の上に立つ絵です。この表記は、学芸員がそこにルイの手を認めながらも、断定はしていないことを意味します。
署名は決め手になりません。画面には「Lenain fecit」、つまり「ル・ナンが作った」とありますが、ラン出身のアントワーヌ、ルイ、マチューの三兄弟がこの名とパリの工房を共有していたからです。長いあいだこの《勝利》は末弟マチューの作とされてきました。ルーヴルの現在の目録はこれをルイに移し、その根拠として、ルイが三人のなかで最も優れていたとされる風景の、幅広い筆致の描き方と、勝利の女神の顔と手を挙げています。それはオルレアン美術館にある《バッカスとアリアドネ》のアリアドネと同じ型です。ルーヴルは両作品を1635年ごろとしています。
