ジョヴァンニ・バディーレの周辺
ヴェネツィア共和国 · 国際ゴシック, ヴェローナ派
ストーリー
「ジョヴァンニ・バディーレの周辺」とは、ヴェローナの画家ジョヴァンニ・バディーレの作品によく似ているものの、本人の筆ではないと美術館が考える絵につける呼び名である。「周辺」という言葉はわざと幅をもたせてある。描き手はバディーレのもとで修業したのかもしれず、そばで働いていたのかもしれず、あるいは同じ町で彼の絵から学んだだけなのかもしれない。どれが正しいかを、もはや文書は教えてくれない。
15世紀初めのヴェローナでは、多くの画家が金地と鮮やかな色彩、優美な聖人像という同じ華やかなゴシックの言葉を共有しており、その筆致は互いにきわめて近いことがある。この呼び名の作品は、確かにバディーレのものとわかっている絵と見比べて判断されるが、本当の作者の名はいまも見つかっていない。
