聖エリザベトの板絵の画家
北部ネーデルラント, ハプスブルク領ネーデルラント · 初期フランドル派
ストーリー
1421年11月、聖エリザベトの祝日の夜に、ホラント南部の堤防が決壊しました。ドルドレヒト周辺では23の村が水没し、およそ2000人が亡くなりました。約70年後の1490年から1495年頃、名も知れぬ画家が、ドルドレヒトの中心的な教会であるグローテ・ケルクの祭壇画の外翼に、この災害を描きました。片側には決壊した堤防、もう片側には無事に残ったドルドレヒトの町が描かれ、その間の水には舟や人々、家畜が見えます。
この画家は、現在アムステルダム国立美術館にあるこの祭壇画の四枚の板絵にちなんで名づけられました。美術館は1933年にこれらを購入しています。洪水の二場面のほかに、病人の世話で知られる中世の王女、ハンガリーの聖エリザベトの生涯の場面が描かれています。おそらくドルドレヒトで活動していたと考えられますが、それ以外のことは何もわかっておらず、ほかに彼の作とされる絵もありません。板絵は宗教改革後の1572年に教会を離れ、1801年に売却されました。
