ニコラ・オブラゾピソフ
1828–1915 · ブルガリア · ブルガリア民族復興
ストーリー
ニコラ・オブラゾピソフは、ブルガリア美術の偉大な地方伝統の一つが幕を閉じる時期に活動した。彼はサモコフ派の第三世代に属していた。この山あいの町サモコフのイコン工房こそ、ザハリ・ゾグラフをはじめ、19世紀ブルガリア民族復興期の巨匠たちを生んだのである。
1828年ごろサモコフ近郊に生まれた彼は、生涯を通じて、リラ修道院から現在の北マケドニアやセルビアの村々にいたるまで、地域とその外の教会をイコンや壁画で満たしていった。彼は聖なる芸術の枠を越えて世俗的な主題にも手を伸ばし、肖像や民族衣装、風景、そして農村の「ホロ」、すなわちブルガリアの輪舞のような村の情景を描いた。1915年まで生き、写真と世俗的な新しい美術が定着し、自らが修業した古い工房の世界が消えていくさまを見届けるだけの歳月を過ごした。