
天使の合唱(左翼パネルより)
作品情報
ストーリー
1459年、北フランスのサン・トメールにあるサン・ベルタン修道院の主祭壇に、修道院長ギヨーム・フィラストルの注文による貴金属の祭壇飾りが据えられました。その扉をシモン・マルミオンが描き、閉じると金めっきした銀の磔刑像を覆う仕組みでした。この天使たちは左扉の最上部にあたります。その下では修道院長がゴシック様式の建物の中でひざまずいて祈っており、屋根の先端が今も画面の下端にのぞいています。三人の天使はショームという、オーボエの祖先にあたる楽器を吹き、ほかの二人が持つ巻物の記号は、もともと本物の楽譜ではありませんでした。1791年を少し過ぎた頃、金属の中央部は壊され、絵の部分は町のパン屋の手に渡ります。1822年までにロンドンへ運ばれ、ある画商がこの上部を切り離しました。風変わりな形が画廊では見苦しいと考えたからです。残りの部分は現在ベルリンにあります。