殉教聖人と聖キアラ

殉教聖人と聖キアラ


作品情報

ストーリー

右の修道女は聖キアラで、その顔は信心のための像としては珍しく具体的に見える。白い麻布が黒い修道服に対して顔を縁取り、すべての注意が揺るぎないまなざしに集まる。一般的な聖女というより、肖像かもしれない。二枚の板はかつてムラーノ島で、修道女たちの聖歌隊席の下の小さな祭壇の両脇に置かれていた。その修道院は、キアラ・オニベン・ススタンという女子修道院長が1437年にアウグスティノ会の修道女のために改革したもので、描かれたキアラは彼女への追慕なのかもしれない。かたわらにはもう一人の聖女、いまや名の失われた殉教者が立つ。二人は長らく引き離されていた。殉教者は1838年から1919年まで、およそ80年をウィーンで過ごし、その後ヴェネツィアに戻った。

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