パヴァーヌ

パヴァーヌ


作品情報

制作年
1897
技法
油彩、カンヴァス
種類
絵画
寸法
101.6 × 261.6 cm

ストーリー

1890年代半ば、建築家スタンフォード・ホワイトはニューヨークで、ホワイトロー・リードの住まいを改装していました。リードは新聞「ニューヨーク・トリビューン」の発行人で、のちに駐英大使となる人物です。住まいはマディソン街のヴィラード・ハウスにあり、長さ約21メートルの食堂には、彫刻家オーガスタス・セント=ゴーデンスと弟ルイスが手がけた濃いピンクの大理石の暖炉がありました。ホワイトはその上に掛ける絵を友人のアビーに頼みます。暗い部屋を明るくしたいというのがリード夫妻の希望で、ホワイトは初め宴会の場面を考えていました。アビーは二枚のスケッチを送り、踊り手たちを提案します。1895年12月、リードはホワイトに、踊りの場面も宴会と同じくらい気に入った、妻も完成すればきっと気に入るだろう、と書き送りました。

アビーはこの絵をイングランドのグロスターシャー、フェアフォードのアトリエで描きました。パヴァーヌはルネサンスのゆっくりとした荘重な宮廷舞踊で、彼は男女の組を刈り込んだトピアリーの木のあいだに帯状に並べ、金をあしらった模様入りの垂れ幕を背に、緻密に描いた杉綾模様の床の上に配しています。引き渡しの前、絵は1897年にニューヨークのアメリカ美術家協会展に出品され、ニューヨーク・タイムズの批評家は、マンドリンの音がほとんど聞こえてきそうだと書きました。リード夫妻が支払ったのは5000ドルです。1930年代に住まいが解体されると絵は屋敷を離れましたが、食堂と暖炉はいまもニューヨーク・パレス・ホテルの一部として残っています。

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