
Thomas Pollock Anshutz · PD
一輪のバラ
作品情報
ストーリー
1907年ごろ、トマス・アンシュッツはフィラデルフィアのペンシルヴェニア美術アカデミーで、すでに30年あまり教えていた。彼は大写実主義者トマス・エイキンズに学び、その門下からは、やがて街を飾らずに描く若者たち、のちのアッシュカン派が育っていた。年を重ねたいま、彼は色と気分に画面を委ねている。モデルはレベッカ・ホエレン、アカデミーの理事の娘で、彼のお気に入りの一人だった。ばら色の装いは題名のばらに重ねられ、その目もとは彼女を目覚めた、いまここにいる存在にしている。アンシュッツはエイキンズの凝視と、ジョン・シンガー・サージェントの自在な筆さばきを結び合わせる。1905年から1910年にかけて、彼はホエレンを油彩で少なくとも五回描き、その数年後に世を去った。