
Canaletto · PD
ウォルトン橋の眺め
作品情報
ストーリー
1754年ごろ、カナレットはすでに八年ほどイギリスに暮らしていた。大陸での戦争がヴェネツィアへのグランドツアーを細らせ、かつて彼の景観画を買っていた若い英国人が来なくなったので、彼は市場を追ってロンドンへ移った。ここでヴェネツィア仕込みの眼差しが、いかにも英国的なものへ向けられている。ロンドン南西、テムズ川に架かる新しい木造のウォルトン橋である。その格子状の木組みは英国では初めての形式で、描かれた時にはまだ建って数年しか経っていなかった。カナレットは後援者である文筆家トマス・ホリスを岸辺に立たせて画中に加え、自分自身も腰かけて写生する姿で描き込んでいる。橋は1783年まで使われ、腐った木材とともに取り壊された。




