
Sebastiano del Piombo · PD
若いローマの女性
作品情報
ストーリー
1511年8月、銀行家アゴスティーノ・キージは若い画家セバスティアーノをローマに呼び、ラファエロとともに自らの別荘ファルネジーナの装飾に当たらせた。セバスティアーノはヴェネツィアの出で、ジョルジョーネの周辺で絵を学んでいた。ローマで彼を迎えたのは、まるで違う絵画だった。大きく、重々しく、ミケランジェロの偉大さを帯びた絵である。この若いローマ女性の肖像は、彼のローマ滞在の最初の数年に描かれた。女性は、ヴェネツィア人がそれまで知らなかったような記念碑的な静けさをたたえている。慣例で彼女はドロテアと呼ばれるが、実際に誰であったかは分からない。画家のヴェネツィア時代を今に伝えるのは、背景のやわらかな風景だけで、その色合いはティツィアーノに近い。




