
Sebastiano del Piombo · PD
アドニスの死
作品情報
ストーリー
1512年ごろ、セバスティアーノ・デル・ピオンボは故郷ヴェネツィアを離れたばかりで、ローマの銀行家アゴスティーノ・キージのもとで働いていた。ここでは古代の神話、アドニスの死を描いている。ヴィーナスが座って嘆き、若者は息絶えてかたわらに横たわる。その座り方は、足の棘を抜く少年をかたどった古代彫刻《棘を抜く少年》を思わせる。だが背景に画家が置いたのはローマの田園ではなく、自分の町だった。ドゥカーレ宮殿とサン・マルコの鐘楼が見分けられ、潟の向こうにヴェネツィアの町が広がる。1993年5月27日、ウフィツィのわきのジョルジョフィリ通りでマフィアの爆弾がさく裂し、この画布を引き裂いた。1994年に修復され、絵はふたたび館内に掛けられている。




