
スキロス島のアキレウス
作品情報
ストーリー
ローマの詩人スタティウスが若き日のアキレウスを描いた未完の叙事詩『アキレイス』は、何世紀にもわたってラテン語を学ぶ子どもたちの教材だった。学校に通った者なら、この板絵の場面を知っていたわけだ。母テティスは、息子がトロイアへ行けば死ぬと知っている。そこで彼に娘の格好をさせ、スキロス島のリュコメデス王の娘たちのなかに隠す。オデュッセウスは娘たちへの贈り物を携えて捜しに来て、そのなかに武器を紛れ込ませる。若者が武器に手を伸ばした瞬間、正体は露見する。
古代の歴史や神話をたびたび題材にしたジョルフィーノは、この場面を喜劇に仕立てた。美術館が指摘するのは、スカートを足もとまでずり落とし、赤いタイツの下に男のしるしをあらわにした若き英雄の姿である。美術館はこの板絵を1520年から1525年ごろの作としている。

