
アベルの死を嘆くアダムとエバ
作品情報
ストーリー
旧約聖書の創世記は、カインが弟アベルを殺したことを語りますが、両親の嘆きについては何も書いていません。その悲しみを描いたのがこの絵です。アダムは背を丸めて腕を固く組み、死んだ息子を見つめています。エバは岩のそばで頬づえをつき、手前には聖書で最初の死者となったアベルが横たわります。
リュバン・ボージャンは1650年から1655年の間に、高さ約半メートルの銅板にこの場面を描きました。1818年のパリの競売目録にある「激しい悲しみに打ちひしがれ、息子アベルの死を嘆くアダムとエバ」は、この作品のことかもしれません。2023年3月、トゥールーズの競売に現れたこの絵を、ルーヴルはフランス国家の先買権を行使し、落札価格で手に入れました。911号室に展示されています。

