
Andrea Mantegna · PD
羊飼いの礼拝
作品情報
ストーリー
マンテーニャがまだ二十歳前後だった1450年ごろ、北イタリアのパドヴァで描いた初期の一枚である。この町にはフィレンツェから彫刻家ドナテッロが滞在しており、古代彫刻を思わせる硬く彫りの深い人体表現が、若い画家に強い影響を与えた。ひざまずく羊飼いたちは、歯の欠けた顔やつぎはぎの服まで容赦なく描かれ、聖なる場面に生々しい現実味が加わる。理想化を拒むこの厳しい写実は、のちのマンテーニャの絵をずっと貫いていく。ごつごつと鋭い岩山の奥では、遠い道を小さな旅人がたどっている。




