
Edgar Degas, After a Bath. Woman Drying the Back of her Neck., 1895. Wikimedia Commons. · PD
浴後、うなじを拭く女
作品情報
ストーリー
1886年、最後の印象派展でドガは、自分の部屋で体を洗い、拭く女たちのパステル連作を並べた。アイルランドの作家ジョージ・ムーアには、それまでの裸婦はつねに見る者を意識した姿勢をとらされてきたが、自分の描く女たちは自分の体のことだけにかまけている、鍵穴からのぞいたようなものだ、と語っている。批評家の一部はそれを卑猥さの告白と受け取り、そう書いた。
この一枚はその続きにあたる。1895年ごろ、紙にパステルで描いて厚紙に貼り付けたもので、後ろ姿の女がうなじを拭いている。
画商のデュラン=リュエルが1898年に買い、パリの銀行家イザーク・ド・カモンドの手に渡った。カモンドは1911年に亡くなり、コレクションをひとまとめにして自分の名前で見せることを条件にルーヴルへ遺した。その部屋が開いたのは1914年の半ばで、いまはオルセー美術館にRF 4044の番号で入っている。




