
寓意画(「国家理性」を表したものか)
作品情報
ストーリー
画面には二人の女性がいる。ひとりはほとんど背中をこちらに向け、火のような雲がたなびく空へ手を掲げている。もうひとりは燃える松明を持ち、目を伏せている。足もとには地球儀と獅子の頭があり、右下の本の背には、ペレグリーニがただ一語「Republica」と書き入れた。確かな手がかりは、ほぼこれだけだ。美術館は題名を慎重につけ、国家の利益を何よりも優先するという「国家理性」を表したものかもしれない、としている。一方、同館の展示室ガイドは、二人をあっさり「共和国」と呼ぶ。改修工事の際にこの部屋を調べた研究チームは、二つの暖炉上の絵の主題が長いあいだ美術史家を悩ませてきたと記している。画布は本物の暖炉の上に収まるよう切り抜かれ、客を迎える日にはその下で火が焚かれた。署名は右下、本のすぐ横にある。




