
© José Luiz Bernardes Ribeiro · CC-BY-SA-4.0
聖アントニヌスの施し
作品情報
ストーリー
ロットがこの祭壇画を仕上げたのは1542年、才能に見合う金を一度も稼げないまま老いた画家であり、貧しさを内側から知る人だった。主題は慈善そのものである。15世紀フィレンツェの大司教アントニヌスが上方の玉座に座って施しを与え、二人の助祭が、下の階段に群がる貧者たちの嘆願を読み上げている。ロットは会計帳に、この絵のために1541年の夏じゅう本物の物乞いたちを写生して過ごしたと記した。その顔には、画家が実際に見つめた人間だけがもつ、具体的で美化されていない気配がある。嘆願者の中の赤い服を着た髭の男は、ロット自身かもしれない。彼はこれをサンティ・ジョヴァンニ・エ・パオロ聖堂の修道士たちのために描き、絵は今もそこに立っている。




