
Domenico Ghirlandaio · PD
老人と孫
作品情報
ストーリー
フィレンツェの画家ギルランダイオが1490年ごろに描いたこの絵で、まず目を引くのは老人の鼻だ。赤くふくらみ、こぶのように変形している。今日では酒さ性の鼻瘤という皮膚の病だと分かる症状で、画家はそれを包み隠さず写し取った。赤い服の幼い孫が老人の胸にそっと身を寄せ、二人の視線が斜めに交わる。祖父はその小さな顔を、穏やかに見下ろしている。ありのままの姿と深い情愛を同じ画面に収めたこの一枚は、当時のフィレンツェ絵画がたどり着いた高みのひとつだ。窓の外には、細い道が丘の上の城へと続いている。




