
Edvard Munch · PD
アンドレアス・ビョルスタ
作品情報
ストーリー
ムンクがこれを描いたのは1888年、24歳のときで、まだクリスチャニア、いまのオスロにいた若い自然主義の画家だった。「叫び」を生むより五年前のことである。この老人はアンドレアス・ビョルスタ、母方の祖父にあたる。彼を育てたのは、おもにこのビョルスタ家の側だった。幼い彼を残して母が結核で世を去ったあと、家を支えたのは叔母のカーレン・ビョルスタであり、老いたアンドレアスもこの近しい家族の輪の中にいた。ここにはのちの熱を帯びたムンクの気配はまだほとんどなく、長年見知ってきた老いゆく身内を、静かに丹念に見つめるまなざしがあるだけだ。同じ年に彼は、この老人の死の床の姿も描き残している。




