
Didier Descouens · PD
受胎告知
作品情報
ストーリー
ピットーニがこの『受胎告知』を描いたのは1757年、かつての大画派が黄昏を迎えつつあったヴェネツィアでのことである。大天使ガブリエルが金色の雲に乗って舞い降り、手には百合を持つ。マリアの純潔を示す古くからの象徴だ。聖霊の鳩と群れ飛ぶ智天使が、ロココらしい軽やかさで場面を締めくくる。画家はこのとき円熟の極みにあり、ヴェネツィアの美術界の中心にいた。1750年に創設された新しいアカデミアの発起人の一人であり、この絵の翌年、1758年にはティエポロの後を継いでその院長となる。この画布は1807年、ナポレオンによる教会・修道院の廃止を経てアカデミア美術館に収められた。

