
受胎告知と聖フランチェスコ、聖ニコラウス、聖トマス、福音記者
作品情報
ストーリー
この金地の板絵は1370年代のシエナで描かれた。町を空にし、多くの画家をも奪った1348年のペストから一世代のちのことである。ルカ・ディ・トンメは、その年月を通じて古いシエナ派の様式を受け継いだ画家の一人だった。中央では天使がマリアに挨拶し、マリアは書物を手にする。その両脇に四人の聖人が立つ。彼らはそれぞれの印で見分けられる。フランチェスコは聖痕の傷を示し、ニコラウスは緑の祭服をまとって司教の杖を持ち、若い聖トマスは殉教の剣を握る。その上では預言者たちが、この瞬間の予告として読まれたラテン語の言葉を記した巻物を広げている、「見よ、おとめがみごもる」。