
Gustav Klimt · PD
りんごの木 I
作品情報
ストーリー
1938年3月にドイツがオーストリアを併合したあと、ウィーンの製糖業者フェルディナント・ブロッホ=バウアーは国外へ逃れ、その美術コレクションは手元から奪われた。そのなかにこの「りんごの木」があった。制作は1912年。クリムトは夏を地方で過ごしては風景を描いていて、そのほとんどが正方形の画面で、空も地平線も入らないほど近くまで寄っている。妻アデーレをクリムトが二度描いた縁もあって、ブロッホ=バウアーの家にはクリムトの絵が何点もあった。戦後この絵はウィーンのベルヴェデーレ宮にあるオーストリア絵画館に置かれ、2006年1月、仲裁裁判所が五点のクリムトを相続人マリア・アルトマンらに返すよう決めた。同じ年の11月、ニューヨークのクリスティーズで4000万ドル余りで落札され、以後は個人の所蔵になっている。




