
ローマの遺跡のあいだを進む軍隊
作品情報
ストーリー
陽光に照らされた土地を、軍勢が戦いへ向けて進んでいく。そのかたわらには、ローマのフォロ・ロマーノを思わせる古代の遺跡が立つ。ヤーコプ・ファン・デル・ウルフトは1671年、画面中央のやや左に署名と年記を入れた。彼はおそらくイタリアへ行ったことがない。こうした場面は、実際にイタリアを訪れた画家たちの版画をもとに組み立てたもので、当時はよくあるやり方だった。オランダの建物もイタリアの建物も、彼は同じ丁寧さで描いている。
18世紀、この絵はアムステルダムの収集家の手にあった。まず1744年の所有者ピーテル・デ・クロック、のちにピーテル・デ・スメト・ファン・アルフェンである。1825年、マウリッツハイスはハーグの画商からこれを購入した。美術館が一般に公開されて3年後のことだった。