
Édouard Manet · PD
カフェにて
作品情報
ストーリー
1878年のパリでは、ビールを飲みながら歌や舞台の出し物を楽しむカフェ・コンセールが人気を集めていました。マネはモンマルトルのふもと、ロシュシュアール大通りにあったブラッスリー「ライヒスホーフェン」を舞台に大きな作品に取りかかりましたが、構図に満足できず、完成前にカンヴァスを大きさの違う二つに切り分けました。これはその左側の部分です。右側はロンドン・ナショナル・ギャラリーの《カフェ・コンセールの片隅》になりました。モデルは女優のエレン・アンドレと、隣でシルクハットをかぶった版画家アンリ・ゲラールです。窓に貼られたポスターは店の内側から見ているため、文字が裏返しになっています。有名な軽業師の一座ハンロン・リーズの公演を告げるものです。二つの絵はマルセイユの同じ収集家が手に入れ、彼が1887年に亡くなると別々の道をたどりました。この作品は1953年にオスカー・ラインハルトが購入し、2005年にはヴィンタートゥールで125年ぶりに2点が並んで展示されました。




