戦車の行列を描いたアッティカ後期幾何学様式のアンフォラ

戦車の行列を描いたアッティカ後期幾何学様式のアンフォラ


作品情報

アーティスト
アテネ894の工房
制作年
-712
技法
淡いベージュの粘土、褐色の彩色、輪郭線描とシルエット描法、口縁・取っ手・肩に塑像の蛇
種類
陶器

ストーリー

このアンフォラは紀元前8世紀の最後の四半世紀にアテネで作られました。多くの研究者が、『イリアス』がかたちを整えつつあったと考える時期です。この叙事詩でアキレウスは、死んだ友パトロクロスのために葬送競技を催し、最初の種目は戦車競走でした。当時のアテネの陶画家たちは次々と壺に戦車を描きましたが、それが何を表すのかは、いまも考古学者のあいだで議論が続いています。死者をたたえる競走なのか、一族の地位を示すものなのか、それとも叙事詩の英雄たちなのか。

この壺では、六台の戦車が胴をぐるりと連なって進みます。御者はみな羽飾りのついた兜をかぶり、鞭と手綱を握り、その下の空いたところには鳥が立っています。首の部分は純粋な幾何学文様のままで、点を打った菱形、斜線入りの雷文、ジグザグが五段の帯に並び、口縁と取っ手と肩には粘土でかたどった蛇が這わされています。

ルーヴルがこの壺を購入したのは1921年です。いくつかの欠けと、ところどころ剝がれた褐色の彩色はあるものの、壺は完全な形で残っています。

すべてポケットの中に。アプリを入手。