ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会

Pierre-Auguste Renoir, Bal du moulin de la Galette, 1876. Wikimedia Commons. · PD

ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会


音声ガイド

作品情報

制作年
1876
技法
油彩・カンヴァス
種類
絵画
寸法
131 × 175 cm

ストーリー

1870年代のパリ、モンマルトルの丘の上には、かつての風車を改装したムーラン・ド・ラ・ギャレットという野外の舞踏場があった。日曜の午後になると、界隈の若い職人や画家たちが集まり、酒を飲み、おしゃべりをし、踊って過ごす。ルノワールはこの場所に半年ほど通いつめ、友人や近所の娘たちにポーズを頼んで、大きな画面にその賑わいを写し取った。アカシアの枝葉のあいだからこぼれる午後の日ざしが、踊る人々の肩や地面にまだらの光と影を落とす。ルノワールはそれを輪郭でくくらず、青みがかった斑点として散らした。手前で語り合う人物ははっきりと、奥で踊る群衆は溶けるように描かれ、視線は自然と人ごみの奥へと吸い込まれていく。1877年の第3回印象派展に出品されたとき、批評家の多くはこのちらつく光を、絵が仕上がっていない証拠だと受け取った。手前のベンチにもたれて午後を過ごす縞模様の服の若い娘は、画家の親しい知り合いだったとされる。

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