
Pierre-Auguste Renoir, Girls at the Piano, 1892. Wikimedia Commons. · PD
ピアノに向かう娘たち
作品情報
ストーリー
1890年代の初め、五十歳ちかいルノワールに対して、フランス政府がまだ一度も作品を買っていないことを、友人たちが問題にした。詩人マラルメらの働きかけで、国は存命の画家のための美術館のために、ルノワールへ一枚を求めた。この「ピアノに寄る娘たち」がその答えである。二人の少女が楽譜をのぞきこみ、一人が鍵盤に指を置く。柔らかな筆と暖かな色が、中流家庭のくつろいだ午後をつつんでいる。念入りに仕上げようとしたルノワールは、ほぼ同じ構図を何度も描き直した。そうして生まれた別の版が、いまニューヨークやパリの美術館に分かれて伝わっている。




