
Edgar Degas · PD
腕を組んだバレエダンサー
作品情報
ストーリー
ドガはこの踊り子を最後まで描き上げませんでした。ボストン美術館は、まさにそのために、彼の描き方がよく分かる一枚としてこの絵を紹介しています。制作は1872年頃とされます。踊り子は腕を組んで立ち、静かに自分の内側にこもっているように見えます。スカートにはほとんど絵具がのっておらず、色を置く前にカンヴァスに塗られた明るい下地がそのまま見えています。腕もまだ輪郭線だけです。美術館の説明によると、ドガはまず輪郭を引き、それから部分ごとに中間調を重ねて、体の丸みを作っていきました。この一人の姿の中に、その工程の段階が並んで残っているのです。絵は生涯ドガのアトリエに置かれたままでした。2025年には海を渡り、メルボルンのヴィクトリア国立美術館に貸し出されています。




