
Édouard Manet · PD
果物籠
作品情報
ストーリー
桃、すもも、無花果、そしてナイフの柄のきらめき。どれも、まだ乾かない絵具の上に置いた一筆だけでできている。幅45センチに満たないこの小さなカンヴァスの主題は、まさにその切り詰めた描き方であり、そのために習作と呼ばれることもあった。より仕上げの進んだ別の版は知られていない。マネ自身も完成作と考え、1867年に自ら開いた個展にこれを掛けている。
その後、絵はマネの手からマルグリット・ド・コンフランへと渡った。マネが何度も描いた若い女性である。彼女はのちに結婚してダンジェリ夫人となり、1914年5月にこの絵を画廊デュラン=リュエルに売った。画商たちは買い入れの記録に、マネから直接もらったというパリの年配の婦人から購入した、と書き残している。




