青年の胸像

青年の胸像


作品情報

制作年
1527
技法
油彩・カンヴァス
寸法
60 × 40 cm

ストーリー

この若者が誰なのかは、今もわかっていない。1833年のボルゲーゼ家の財産目録では、次の世紀の画家ピエル・フランチェスコ・モーラの作とされていた。1880年、耳や手の描き方から画家を見分けた鑑定家ジョヴァンニ・モレッリが、これをジョヴァンニ・ジローラモ・サヴォルドの作と認めた。モデルについては二つの説がある。ひとつは福音書記者聖ヨハネとみる説で、サヴォルドが1537年に描いた《十字架降下》のための習作だという。その絵はかつてベルリンにあり、いまは失われている。もうひとつは、のちに枢機卿となったヴェネツィア貴族ガスパロ・コンタリーニの周辺にいた注文主の肖像とみる説だ。どちらにも裏づけとなる文書はなく、美術館は現在、制作を1527年頃、つまりその《十字架降下》より十年早いとしている。若者は白いシャツに毛皮の縁取りのある暗色の胴衣をまとってこちらへ身を乗り出し、金色の模様の布の上で片手を開いている。

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