
Edvard Munch · PD
ヴァルネミュンデの運河
作品情報
ストーリー
1907年、ムンクはおばのカーレン・ビョルスタに宛てた手紙で、滞在先のヴァルネミュンデを「ドイツのオースゴールストラン」と呼びました。オースゴールストランはオスロ・フィヨルドに面した小さな村で、ムンクが1889年から夏を過ごしてきた場所です。ヴァルネミュンデはバルト海に面したドイツの保養地で、町を流れる古い水路には漁船がつながれています。この絵はそこで迎えた二度目の夏、1908年に描かれました。高さは一メートルを超え、幅は67センチ。風景画としては珍しい縦長の画面です。下半分には葉を落とした細い木々が並び、幹のあいだから水面がのぞいて、二人の人影を乗せた小舟が浮かんでいます。その上では対岸と空が、幅の広い横の帯と長くうねる筆づかいで塗られています。署名はなく、オスロのムンク美術館には同じ年に描かれた水路の絵がほかにも何点か残っています。




