
Coyau · PD
サンタンジェロ城とテヴェレ川
作品情報
ストーリー
コローがこのローマの眺めを描いたのは三十歳ごろ、1825年から1828年にかけての最初のイタリア滞在のときである。手前にはテヴェレ川が流れ、対岸にサンタンジェロ城がそびえる。ハドリアヌスが自らの霊廟として築き、のちに歴代教皇が要塞に変えた、あの円い建物だ。コローは戸外で手早く筆を進め、なにより夕方の暖かな光が石を照らすさまに気を配った。実景の前で直に油彩の習作を描くことは、当時まだ新しいやり方で、コローはイタリアでそれを自分のものにした。このローマの数年が、のちの風景の見方をかたちづくった。作品はいまルーヴル美術館にある。




