
Francisco de Zurbarán · PD
聖母マリアの幼年時代
作品情報
ストーリー
1658年ごろ、年老いたスルバランはセビリアを離れ、注文を求めてマドリードに移った。晩年の暮らしは苦しく、かつての名声もいくらか翳っていた。この絵はそのころ、死の数年前に描かれたものだ。描かれているのは幼い聖母マリアである。言い伝えでは、三歳のとき両親に連れられてエルサレムの神殿に入り、そこで聖書と針仕事を学んだという。ここでの彼女は、祈りに没頭する小さな少女だ。暗い椅子に腰かけ、橙赤色の衣に暗い紅の袖をまとい、緑の座ぶとんの上の白い布に両手を組んでいる。すべては静かで、見せかけの身ぶりはひとつもない。この絵はサンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館にある。




