
Edvard Munch · PD
森の中の子供たち
作品情報
ストーリー
ムンクは1890年代の大半をベルリンとパリで過ごし、決まった住所を持たなかった。ひとつだけ変わらなかったのが、オスロ・フィヨルドに面した小さな村オースゴールストランで、1898年にそこへ小屋のような家を買い、以後ほとんど毎年の夏をその村で過ごしている。子どもたちを主題にした一連の絵は、1901年からの数年の夏に、ここで生まれた。
子どもたちは手をつなぎ、森のなかへ曲がりこんでいく小道の手前で立ち止まっている。背丈と木立の大きさの差が、そのまま年齢の差のように働いている。ムンクは同じ場面を何度も描き直し、《おとぎの森》や《おとぎの森へ向かう二人の子ども》といった近しい絵が同じ時期に残された。この並び方は20年あまりのちにもう一度戻ってきて、オスロのチョコレート工場フレイアの食堂を飾った連作の壁画に、手をつないで歩く子どもたちがふたたび現れる。




