
Vittore Carpaccio · PD
四人の天使に囲まれたキリスト
作品情報
ストーリー
ヴィットーレ・カルパッチョはこの板絵に署名し、1496年と記した。ヴェネツィアの本土領にあったウディネのサン・ピエトロ・マルティレ教会のために描かれた作品である。キリストは立って十字架を支え、その背後では二人の天使がダマスク織の布を掲げる。下方には別の四人の天使が受難の道具——槍、釘、鞭打ちの笞、海綿——を手にしている。人物の奥には丘の連なる風景が広がり、右手の城はウディネの城によく似ている。この絵はやがて、イタリアとオーストリアの間で揺れ動くこの国境の運命をたどった。ナポレオン戦争のあとオーストリア側に持ち去られ、1838年にウィーンへ渡り、1919年にようやくイタリアへ戻った。大きさはおよそ162×163センチである。




