
聖人たちに囲まれた十字架上のキリスト
作品情報
ストーリー
この磔刑図の端に、背の高い赤い帽子をかぶって立つ男性がいます。長い上着に赤い長靴下という、画家と同じ時代の裕福な市民の身なりですが、手にした矢から聖セバスティアヌスだとわかります。15世紀、セバスティアヌスは、中央ヨーロッパの町々をくり返し襲ったペストから守ってくれる聖人として祈られていました。
反対側の端には、冠をいただき剣を持つ聖カタリナが立ち、そばには殉教の車輪があります。そのあいだで聖母と聖ヨハネが十字架の下で嘆き、背景は錦織のような文様の金地です。ベルヴェデーレはこの板絵を1470年頃の作とし、グロースグマインの画家に帰属させています。2017年には、同館の展覧会「大ルーラント・フリューアウフとその周辺」で展示されました。