
Luca Signorelli · PD
使徒の聖体拝領(シニョレッリ)
作品情報
ストーリー
1512年、ローマで若きミケランジェロがシスティーナ礼拝堂の天井を描き終えようとしていたころ、すでに年老いて大きな仕事から遠ざかりつつあったルカ・シニョレッリは、故郷コルトーナでこの絵を描いていた。主題はイタリアでは珍しいものだった。キリストが自らの手で使徒たちにホスティア、すなわち聖体のパンを配る領聖の場面で、シニョレッリはウルビーノ滞在中にあるフランドルの画家がこう扱うのを見ていた。群像の中央で、ひとつの細部が目を引く。ほかの者から少し離れたユダは、受け取ったホスティアを口に運ばず、裏切りの銀貨をしまう財布の中にそっと隠している。板絵の中でもっとも見事な人物かもしれない、すでに悔恨に重く沈んだ男である。作品はコルトーナの司教区美術館に所蔵されている。




