
Wassily Kandinsky, Composition VII, 1913. Wikimedia Commons. · PD
コンポジションVII
作品情報
ストーリー
1913年、ミュンヘンでカンディンスキーは幅三メートルを超える巨大な画面に取りかかった。何か月もかけて30点あまりの習作を重ねた末、本番の油彩はわずか数日で一気に描き上げたと伝えられる。渦を巻く色と線のなかに、美術史家は大洪水や最後の審判、復活、エデンの園といった終末と再生の主題を読み取ってきた。具体的な形はほとんど消え、抽象へ大きく踏み出した一作だ。この翌年に第一次世界大戦が始まると、ロシア人だったカンディンスキーはドイツを去らざるをえず、彼が仲間と築いた「青騎士」の集まりも散り散りになった。現在はモスクワのトレチャコフ美術館が所蔵している。




