
コルシカの風景
作品情報
ストーリー
1928年、28歳のオーストリアの画家フランツィスカ・ツァッハは、翌年にかけてアイルランド、南フランス、コルシカ島をめぐる旅に出ました。ベルヴェデーレ美術館は、この時期の風景画にポール・セザンヌの構成原理がはっきり表れていると見ています。セザンヌが世を去ってすでに20年以上たっていましたが、風景を単純で確かな量塊から組み立てる彼のやり方は、若い画家たちの手本になっていました。ここでは家々にそれがよく表れています。白い立方体と屋根のくさび形が細部をほとんど省いたまま重なり合い、手前の木々から家並みとアーチの門を経て、重い空の下の帯のような海へと、空間が層をなして奥へ進みます。色は黄土色、錆びた茶色、灰緑がかった青に抑えられています。左下、幹のそばに「Zach」と短い署名があります。